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ユニコム株式会社

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ZERO TO ONE
新聞業界に巻き起こした
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創業世代座談会

業界タブーへの挑戦─反対を乗り越えて導入を成功させた「口座振替」

当時の新聞販売店が抱えていた課題と、それに対してユニコムはどのような提案をしてきたのでしょうか?

福知当時の新聞販売業界は、伝票作成だけではなく、様々な経営課題を抱えていました。そのひとつが「集金業務」です。 新聞読者の玄関先へ一軒一軒訪問し、毎月の新聞料を徴収して回ることは、販売店のたいへんな重労働でした。これを「口座振替」という形で、自動化させる仕組みを導入したのは、実はユニコムがはじめてなんです。今では毎月の購読料を口座振替で支払うことに違和感を持つ方は少ないと思いますが、当時は一般的には支払い方法として普及していなかったので、かなり新しい試みでした。

原川販売店にとっては、集金業務はもちろん重労働ではあるのだけど、一方で新聞読者であるお客様と直接対面できる唯一の機会でもあります。朝刊はまだ寝静まっている時間に、夕刊は仕事に出られている時間に配達するものですので、集金業務を「大切なお客様との接点」と考えている販売店様も多いという状況でしたね。

上永吉たしかに、新聞の集金は当たり前だったし、長く続いた慣例だった。福知さんは必ず普及させることができる、という自信があったの?

福知販売店にとって業務効率化になるのは確実だけど、それを導入してもらえるかどうかは正直分からない面もありましたね。反対の声もかなり聞こえていましたし。 でも、販売店側だけでなく、新聞の購読者の意見も聞きたいと思いました。そこで、購読者へのアンケート調査を実施してみようと。

上永吉当時、私はユニコムにいなかったけど、大変な調査だったらしいですね。

福知そうですね、そういう調査をユニコムが独自に行っていること自体に、販売店側からの強い反発がありました。販売店にとって集金業務は、新聞の契約継続の営業も兼ねていたので、その機会を逸するのではないかという不安が大きかったのだと思います。 しかし、読者の方々への本音を聞き出す調査を積み重ねていった結果、「口座振替で新聞料金を自動引き落とししたい」という人の割合が40%にもなったんです!この数字は大変な驚きでした。

原川そうですね。予想外の反応だった。特に女性からは口座振替を熱望する声が多かったですね。自分が家事や育児、仕事などに忙しい中、集金に合わせて時間を空けなければならないことが、特に不便だったようです。女性に限らず、若い世代からは特にそういった意見が多かったですね。 一方、ご高齢の方からは、手集金のままで良いという意見も根強かった。集金担当とのちょっとしたひとときの会話が楽しいというのもあるんだと思います。 結果的に、口座振替のシステム導入を進めつつも、支払い方法を各読者に選んでもらえる選択式にする提案をすることにしましたね。

福知あの時に口座振替システムを導入提案することは、もしかしたら、10年くらい早かったのかもしれません。 しかし、今では大変多くの読者が口座振替の利用者になった。業界初の取り組みだったけれど、意を決してチャレンジして、本当に良かったと思っています。